山中伸弥京都大教授がノーベル医学生理賞を受賞して大きく注目されているIPS細胞ですが、
自称、ハーバード大客員教授の森口尚史さんが、そのIPS細胞を心筋細胞に成長させて、重い心不全患者の心臓に移植する手術を、すでに6人に実施しているとして、大きく報道されました。

ノーベル賞を受賞して一気に国民の関心が高まったiPS細胞の新たな話題に、多くの人が沸き立ちましたが、その後ハーバード大がそうした治験を承認した事実はないと声明を発表し、森口尚史さんのIPS細胞による再生医療行為を否定しました。

大きく注目されている中での突然の見解の相違に、わけがわからないといった感じで、情報が錯綜していますが、どうにもこのIPS細胞の再生医療を行った森口尚史さんという方の経歴については、怪しい所が多いそうです、現在はハーバード大とは何も関係がなく、そもそも医師免許すらも、所有していないのではないかと言われています。

そうしたこともあり、初めの報道とは打って変わって、森口さんの疑惑を報じる報道が増えてきましたが、果たして、真相はどのようなものなのでしょうか。

一説には、今回の件で、山口伸弥教授のノーベル賞取り消しもあるのでは、といううわさも出ましたが、この件に関しては山口教授は無関係ということで、それはまったくの事実無根であるとのことです。

そもそも、今回のIPS細胞の再生医療の成功については、読売新聞を始めとした記者クラブの早とちりの誤報が原因であるとの指摘もあり、世界のジャーナリスト達は、日本の報道とはうって変って一切の無視を決め込んでいます。

初めから、何かおかしなところがあると言うことを見抜いて、あえて無視を決め込んでいたのかもしれませんが、今回の件で、またしても全部横並びの報道しかしない記者クラブの弊害が出てしまったのかもしれません。

森口尚史氏略歴

1995年 東京医科歯科大学大学院医学系研究科(医科歯科看護学科??)卒業
その後、(財)医療経済研究機構 調査部長及び主任研究員として活動
現在、東京大学科学技術研究センター 先端医療・知的財産政策(第一製薬)客員助教授
ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院・消化器内科教室リサーチフェロー及び東京医科歯科大学医学部非常勤講師←嘘?

森口尚史氏はそもそも医師免許を持っていないそうです。単なる看護師でした。
このことに対しては、手術は同席したにすぎないと本人は語っています。

森口尚史氏の研究テーマ

・医学生命科学分野における知的財産政策及び技術移転政策の研究
・癌、肝炎、生活習慣病を治療するための先端医療技術を効率的かつ効果的に臨床応用するための戦略研究(トランスレ-ショナルリサ-チ)特に、ゲノム薬理研究の成果を応用した費用効果の高い治療戦略(Disease Managementプログラム)を医療経済分析・患者QOL分析・意思決定分析等の手法を駆使し策定、定量的に提示することを主眼とする
・健康関連QOL測定指標の開発及び臨床応用
・初期臨床開発における医療倫理研究
・ゲノム診断情報の活用に関する医療倫理・政策研究

数年前には、森口氏が山中教授に対して、研究予算が山中教授に重点配分されていることに文句を言っていたという情報もあります。森口尚史氏の研究成果自体あるのか疑問が残りますね。

東京医科歯科大学の佐藤千史教授の記者会見動画

自称・ハーバード大学客員講師、森口尚史氏の共同執筆者の東京医科歯科大学である教授、佐藤千史氏が、2012年10月12日夕方に記者会見しました。

簡単な文字起こし

今回の発表につきましては、論文ではなくて学会の国際会議での報告ということで、抄録ならびにポスターでの発表ということになっています。

私は彼から、抄録について「こういう研究成果が出たのでハーバードと外国の機関と一緒に研究をしている」ということで論文の内容から、その抄録の内容については整合性があるということで了解をいたしました。

ただ実際の発表というのは、抄録を提出してから時間がたっているわけですから、どうゆうところでも、多少症例を追加するとか、あるいは結論結果等が、多少変わってくるとかいうことはありますので、最終的に発表するというのは、その時点で得られたデータをもとに発表することになります。

ですから最終的に発表したところの誤差については、私は確認出来ませんでしたので、そういう面では注意が不十分であったんではないか、とゆうふうに反省をしております。

今回の件に関してラスト・オーサーであったということは、それに対して責任をもたなければいけませんので、おっしゃるとおりかと思います。

今までの研究に関して、これはまだ今後、これは全て間違っていたかどうかということは、科学的に検証していただかないといけませんので、そこでのラストーオーサであったか…、ラストオーサであることの責任については、それを待ってからということにしたいと思います。

それから彼がこれまでにきた経歴について、私はひとつひとつを疑って調べるわけではありませんでしたので、その経歴詐称というのがもしあったとしたらですね、わたしとしてはほんとにビックリしたというのが…ところです。

森口尚史氏記者会見「うそと言えばうそ」

iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い米国で移植治療を行ったと主張した日本人研究者・森口尚史氏が、アメリカ時間2012年10月13日午後(日本同日深夜)ニューヨークのホテルで会見を行いました。

従来の説明と違う部分を記者につっこまれて「嘘といえば嘘」と答えた模様です。

ANN NEWS

FNN

これまでの主張
「移植手術は今年の2月14日以降、合計6例行った」
「手術場所はマサチューセッツ総合病院」
↓↓↓
記者会見
「移植手術は昨年6月初旬で、合計1例のみ」
「今年2月から8月についての5例はやっていない」
「これからやろうとしていた手術についてオーバーに嘘をついてしまった」

「昨年6月3日に当時34歳の男性に対して行った」と言っていますが、肝心の手術の実施場所や治療チームの構成などに関しては不自然な説明を繰り返した上、「手術が行われたと証明してくれる人がいない」と述べ裏付けが困難なことを自ら認めました。

1例すらも本当に行われたかかなり怪しいですね。