遠隔操作ウイルスに感染したパソコンから犯行予告が書き込まれた事件で、警察庁の片桐長官は10月18日に記者会見を行いました。

本記者会見で「真犯人でない方を逮捕した可能性は高い」とし、4人に謝罪する旨を発表しました。

10月9日にTBSと東京都内の弁護士に真犯人と思われる人から「犯行声明」のメールが届きました。
この中に、「真犯人」だけが知りうる情報が含まれていました。

これによって誤認の可能性が吹き出したわけで、声明がなければそのまま犯人だった人もいました。
「IPアドレスが判明すれば、捜査は半分終わったようなものだと思っていた。想定外の事態ですよ」。
この犯行声明後に、ある警察幹部は漏らした言葉だそうです。

捜査の無能ぶりもそうですが、一番問題にしたいのは自白強要です。
ここはやはり、捜査と取り調べは慎重にやってほしいと願いたいですね。

今回の4人とはこんな4人です。

■大阪・吹田市のアニメ演出家男性(42歳)

7月29日 大阪市のホームページの掲示板に「8月5日にオタロードで大量殺人する」という内容の犯行予告の書き込み
8月01日 「日本航空の旅客機に爆発物を仕掛けた」という内容の犯行予告の書き込み
8月26日 大阪府警捜査1課は、威力業務妨害容疑で吹田市のアニメ演出家の男を逮捕
9月14日 大阪地方検察庁が偽計業務妨害罪で被疑者を起訴
9月21日 男性のPCから遠隔操作ウイルス感染形跡確認→釈放

■三重・津市の男性(28歳)

9月10日 2ちゃんねるに伊勢神宮の爆破を予告する書き込み
9月10日 2ちゃんねるに任天堂本社の爆破を予告する書き込み
9月14日 三重県警伊勢署が威力業務妨害容疑で津市の28歳無職の男を逮捕
9月21日 男性のPCから遠隔操作ウイルス感染形跡確認→釈放

■福岡市の男性(28歳)

8月27日 東京都内の幼稚園に「園児襲撃」と芸能プロダクションに子役タレントの脅迫メールが届く
9月01日 福岡市の男性を逮捕→「私がやりました」「同居女性をかばうつもりで認めた」と供述
9月21日 処分保留で釈放→芸能プロの事件で再逮捕→当初認めるが、その後否認
9月27日 男性のPCから遠隔操作ウイルス感染形跡確認→釈放

■東京・明治大学に通っていた男性(19歳)

6月29日 保土ヶ谷区の小学校を襲撃の書き込み
7月01日 東京都杉並区の大学2年の男子学生を逮捕→当初は容疑を否認→その後「楽しそうな小学生を見て困らせてやろうと思った」と容疑を認める。
8月15日 家庭裁判所で事件に関わったと認定され、保護観察処分
上の2つは経緯の詳細が出てきてないので、よくわかりません。
しかし、下の2つは明らかに自白の強要が行われています。

明治大学の学生は保護処分が決まり、大学も退学しているそうです。
取り調べの可視化の議論を加速させるべきですね。

自分が逮捕されていた可能性もあると思うと他人ごとではいられません。